単管パイプで小屋を作る話④
※この記事は旧ブログで(一番人気のあった)
「単管パイプで小屋を作る話」シリーズ
に加筆・修正を加えたものです。※
【このシリーズのあらすじ】
「小屋」が作りたかったようです…。
今回は屋根の話。まず完成イメージ。
木材を横に置いて透明の屋根をくくりつける。そんな感じ。
木材はツーバイフォー材(以後、2×4っていう)。
まずは2×4材から話していこう。
2×4材とは?
2×4材ってDIYの世界ではあまりに有名なんだけど…
まずこれ2インチ×4インチっう木材のサイズなのね。
似たようなのに1インチ×4インチのワンバイフォー(1×4)
っうのもある。結局何センチなんだよ?ってな。
2×4は38mm×89mmって言われる。
厚さ約4cm×幅約9cmってもいいかもだが…
DIYではmm単位で表記が基本みたいだな。
だから1×4は19mm×89mmらしいぞ。
んでこの設計図だが。赤が2m・青が1.5mの単管を表すから…
奥の2m…否、2000mmの柱から手前の1500mmの柱に向かい…
2000mmの単管を斜めにかけた骨組みなわけだ。そんで…
斜めにかけた2000mm単管に2×4材を4本、横渡しにするわけだ。
この2×4材の長さはいくらか?って…
6フィート(6F)。
…結局何mmだよ!!ってな(笑)。
インチ(in)の次はフィート(F)かよ!?わけわかんねー!!
…っうことで6F=1828.8mmでおま。こまけぇんじゃわれぇ!!
2×4 6F(38×89×1820mm)で売ってたぞ。
2×4 3F(38×89×910mm)
2×4 12F(38×89×3650mm)
だってさ。ビミョーに違くね?…細かいこと気にしてるとハゲるな…。
ツーバイいろいろ。
あとさ、2×4ってあくまで木材のサイズだから。
材質によってさらに種類があるわけよ…。
一番有名なのが「SPF材」。
…その木なんの木?気になる木?
SPFは「北米産の針葉樹」なんだってさ。
S(スプルース:トウヒ)、P(パイン:松)、F(ファー:もみの木)
これらの総称。このどれかっう話なの?まあいいや…。
とにかくSPFの2×4材 6Fを4本買ったのよ。
安いから。1本345円だったなり~。
「垂木」と「桟」
んで2m単管に2×4材をとりつけるわけだが。
ここでちよっとそれっぽい用語を使ってみたいお年頃…
「垂木(たるき)に桟(さん)をつけるわけだ」
…とか専門用語でいう奴って腹立つよなぁ…。意味わかんねえし。
垂木は屋根の斜面に沿って縦方向に取り付けられる木材。
2m単管が垂木にあたるわけだな。木じゃなくて単管だけどぉ(笑)。
桟(さん)(「えつり」ともいうらしい)は、垂木の上に横方向に渡す木。
横桟(よこざん)、瓦桟(かわらざん)、横垂木(よこたるき)とも言う。
んで2m単管の垂木に2×4の桟をとりつける方法だけど…
前記事で紹介した単管ランドの商品に…
サドル(J1-S)っうのがあるのね。
まあ僕はジョイント工業のかん太を買ったわけだし…
「似たようなのホムセンにあっぺ」と…。そいで店員に聞いたのさ。
は?って顔されたわけね。んで最終的にはチーフっうのが出てきて…
んなもんねーよ。的な話されたの。
「垂木止めクランプ」
結局、サドルっう金具は水道管コーナーにおいてあったんだけど。
単管に2×4とりつける時に使ってみるっう発想って普通はないみたい。
アドバイスだけどホムセンの店員に変に期待しちゃダメよ。
僕より知識ないヤツとかザラだから。
まあ、そもそも単管に垂木や桟をとりつける時って有名なのがあんの。
垂木止めクランプ タルキ止めクランプ 固定/自在/平行 直交 平和技研製 足場材 価格:172円 |
たるきどめくらんぷぅ~!
コイツを使うと単管に木材をとりつけられるわけ。
単管で何かする時はクランプなわけ。で、コイツにも直交とか自在とかがある。
結果的に直交タイプの垂木止めクランプを8個買った。
屋根つける
そしてついに屋根をつける…否、屋根を葺く(ふく)!!
イチイチ専門用語うぜぇってな。んで屋根の材料だけど…
IRIS 軽量ポリカ波板 6尺 クリア NIPC605CL(代引き不可) 価格:1,402円 |
ポリカ波板 6尺ね。
ほらまたわけわかんない用語出てきた…。
まずポリカっうのはポリカーボネートっう材質なのね。
透明の「クリア」とか紅茶みたいな色の「ブロンズ」とかがある。
でも透明なプラスチックの屋根ってすぐダメになるんでしょ?って?
それポリカじゃなくて塩ビ(塩化ビニール)の波板ね…
塩ビ波板の耐用年数は2~3年、
ポリカ波板の耐用年数は7~10年だってさ。
ポリカは軽い!丈夫!安い!っうDIY屋根の定番的位置づけ。
これの6尺を買った。
前に単管は長さと値段が必ずしも比例しないっう話したが、ポリカ波板も…
3尺と6尺がほぼ同じ値段という不可思議な値段設定。
むしろ5尺の方が高いという…何ソレワールド。そもそも尺って?。
尺(しゃく)は日本古来の長さの単位。
1尺は303mm。6尺=1818mm。
「8尺様」の身長は2m42cmか…でかいな。で、前にも言ったけど…
こういうデカいのはネットで買っちゃダメよ。
送料抜きにしてもホムセンの方が安いし。
っうことで屋根の縦幅は「6尺ポリカにあわせ1818mm」で設計。
屋根の横幅
で。屋根の横幅だけど。結論として波板3枚使った。
6尺ポリカを3枚…1818×3=5m45cm…?違う(笑)。
3尺とか6尺っうのは波板の縦の長さのことで。
あとさっきから波板ってフツーにいってるけど…
「波板」ったら普通は「鉄板小波」という規格のことね。
いや「鉄板」じゃなくてポリカじゃん?とかじゃないの(笑)。
「鉄板小波」っう名前の「規格」なわけ。
この規格は波と波の間が32mm。だから「32波」とか呼ばれる。
横に波が32個並んでるわけでもない。横幅は655mm。
すっげーややこしいけど(笑)。横幅について言えば…
ポリカ波板3尺もポリカ波板6尺も同じ横幅。655mm。
んでこいつを横に3枚並べたんだから屋根の横幅は…
655×3=1965mm…じゃないんだなぁ…。
屋根の黄色く色塗った部分あるでしょ?これ波板を重ねてる部分なの。
波板を横につなぐ時は2.5山重ねるっうルールみたいなのがあり。
この2.5山ってのは約80mmっう話なの。だから…
655-80=575mm。これが働き幅っう実行寸法になる。
575+575+655=1805mm。 これが屋根の横幅。
桟に使った2×4の長さが1820mm。
桟が15mmながいじゃん!?って…?
いや15mmってたかが1.5cmだぞ…?
実際に打ってみるとほとんどぴったりサイズだったのでよいのだよ。
「屋根にのぼって作業」はやめとけ。
っうことで屋根の寸法は縦1818×横1805mmに決まった。
これを2×4材に打ちつけるわけだが…
ここで僕が以前から腹立ててる「自称・素人」たちは…
屋根にのぼって作業してる写真でもアップするんだろうけど…
素人が屋根にのぼる?絶対やめろって。
僕は2.5mの単管を建てた瞬間、コレ、ダメなヤツと感じたが…
同じく屋根にのぼろうとした瞬間、コレ、ダメなヤツって感じた。
僕は転落してケガするのも、屋根や桟をぶち抜くも嫌だったから…
部屋の中で屋根を作った。それでも充分大変。
屋根の上だったら絶対無理だった。
これは僕の経験論。 どう思うかは人それぞれでいいけど。
屋根と桟
んで実際の屋根の付け方だけど…
まず波板の上端と下端に合わせて2×4材をうちつけた。
しかし屋根が完成した後に…
「軒先が全くないじゃん?軒先の桟めっちゃ濡れるやん?」
「っうかなんで単管(垂木)飛び出てんの?」
って…母親に突っ込まれ逆ギレした。
軒先の出幅は100mm以内
(強風地域は50mm以内)って言われてる。
(んじゃあ軒先の出幅0mmもありじゃね?)とは思うが…
気になる人は調べて。その後…
上端・下端に打ちつけた桟から各々500mmの位置に桟を追加。
桟の間隔は550mm以下とされるのでこれはOK。
こうして屋根の下に計4本の横桟を打ちつけたわけだ。
「波板ビス」おススメ
ところで波板と桟ってどうやってくつけたかって?
価格:1,930円 |
「波板ビス」っうネジみたいなヤツ。僕もこれと同じヤツ使った。
「12連」っうのはビス同士がスポンジみたいなのでくっついてて…
1本使う度に手でちぎって切り離して使う。みたいな。
実物見てみりゃわかるよ。要するにこの商品なら96本入りっう話。
ビスは5山おきを目安に打つらしい。
ちなみに波板1枚あたりの波の数は横に20山くらい。
5山おきを目安に打つと、桟1列あたり5個。
桟が4列だから5×4=20。で波板1枚あたりビス20個。
波板3枚分だと20×3=60個のビスを使用。
前述の通り波板を重ねる部分もあるから(約)60個だけど。
何にせよ…相当な数のビスを打つということ。
ドライバーの手回しでやると手が豆だらけに。
傘釘っう釘を金づちで打ちつける方法もあるけど…
波板ビスの方が保持力が強く、やり直しもきく。
なので僕は波板ビスおススメ。
それと上記商品は「下穴不要」みたいに書いてあるけど…
「下穴」っうのは釘やネジを打つ場所に予め小さな穴をあけんの。
下穴は必要だと思う…。釘やネジが入りやすくなるし、
下穴をあけないと木材とかは割れることがあんの。波板だってそう。
下穴はキリであけたりもできるけど波板ビス打つことも考えて…
電動ドライバーはもっておいた方いいんじゃないかと。
先端をつけかえればドリルで下穴もあけれるよ。
こうして出来上がった屋根を…
垂木クランプに固定する際にもビスが必要。
価格:1,045円 |
スリムビスってヤツ。コーススレッドっう名称の方が有名だけど。
スリムビスはコーススレッドのスリムタイプみたいなの。
より木材は割れにくいけど下穴は必要だと思う。
半ネジタイプっうのを勧めるのと長さは制作物によって各自要確認。
ちなみに僕は45mmを使った。
錆び対策考えるならステンレス製とかも考えて。
超長くなったしこんなとこ。次回はまとめかな。じゃあまた。